薬剤師の試験

2009年度が終わった現在では、第95回まで行なわれています。1949年に開始された薬剤師国家試験は、1987年の第71回までは年に2回行なわれていました。

それが1988年の第72回からは年1回になり、それが現在まで続いてきています。

最も新しい試験は、2010年3月に行なわれ、3月末には試験結果が発表されました。毎年、3月に試験が行なわれ、同月中に結果発表となっているのが通例です。

そして、薬剤師国家試験に合格すると、厚生労働大臣が交付した合格証書を受け取り、そののちに薬剤師法第7条の規定によって申請を行ないます。

すると、薬剤師名簿に登録されるようになり、このことで薬剤師の免許を得たことになります。なお、この免許は合格証書がないと発行されないことになっています。

薬剤師の国家試験は、誰でも受けられるというものではありません。
受験資格が明確に決まっています。

受験資格は、

(1)学校教区法に基づく大学で、薬学の正規の課程を修めて卒業した者、もしくは

(2)外国の薬剤師免許を受けたもので、厚生労働大臣が学力と技能を認めた者

のどちらかに該当する者となっています。

ですが、(1)については、今後内容が変更されていくことが決定されていて、現在はその移行措置期間中になっています。変更された内容とは、2005年以前に入学した者は4年制の過程でも正規の過程と認められていますが、2006年度以降に入学した者は6年制でないと、正規の過程と認められていないというものです。

現在4年生の大学に入学している学生は、大学院薬科学研究科の修士または博士の課程を終了させるか、6年制の大学と比較したとき不足している単位を埋められる講義や実習を受け、単位を取得するか、厚生労働大臣から個別認定を受けなければ、薬剤師国家試験の受験資格は得られないことになっています。

薬剤師国家試験の内容

薬剤師国家試験の内容ですが、これは毎年形式が決まっていて、基礎薬学60問、医療薬学120問、衛生薬学40問、薬事関係法規及び薬事関係制度20問の、合計240問となっており、これを2日間に分けて行ないます。この問題は、厚生労働省医薬食品局が監修し、薬剤師試験委員が作成しています。

また試験地も、毎年同じ場所で行なわれています。日本の全都道府県で行なわれているわけではなく、地域によって1カ所指定されているという配置のされ方になっています。現在のところ試験の行なわれている都道府県は、北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県、福岡県となっています。

また薬剤師国家試験には、合格基準も明確に定められています。それは、問題の補正後総得点が312点(65%)に達する得点を得た者で、各科目のすべてから35%以上の得点を得ている者です。

また合格率も毎年ほぼ一定で、おおよそ70%から80%の間で、新卒者の合格率は85%前後、既卒者は45%前後となっています。

今までで最も合格率が高かったのは1990年に行なわれた第75回で、85.3%に上りました。逆に合格率が最低だった年は1995年の第80回で、71.1%となりました。

この薬剤師国家試験に合格するために、予備校もあります。薬剤師国家試験に不合格だった人や、これから受験しようという新卒の学生が受講しています。

主な薬剤師国家試験の予備校としては、ファーマプロダクトやメディセレ、日本医薬アカデミー、薬ゼミがあります。ただ、どの予備校も東京や大阪にある場合が多く、場合によっては福岡校がある予備校もあるという立地の仕方をしています。

そのため、地方に住んでいる人や同じ県内でも離れた地域に住んでいる人は、予備校に通いにくい状況です。

そのため、各曜日校では通信教育コースや在宅コースといったコースを用意しており、通えなくても受講できるシステムをとっています。

予備校の入学金や授業料としては10万円前後が多く、週末のみのコースや在宅コース、通信教育コースなどのコースによって、授業料が変わってきます。